【徹底検証】看板に最適な「書体」はこれだ!

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駐車場看板を作る時、書体がたくさんありすぎて、どれが良いのか迷いますよね?

どの書体が読みやすいのか、実際の看板で見ないとイメージが沸きません。
そこで、8種類の書体を看板材料に印刷し、実際にフェンスに設置して読みやすさを比べてみました。

百聞は一見に如かず!この記事を読めば、どの書体を使えば読みやすいか分かります。

集客に効果のある駐車場看板作りの参考にしてください!

看板で読みやすい書体とは?

特に道路沿いに設置する看板は、運転中の方が見るので『文字の形がしっかりと認識できる』ことが非常に大切です。

普段から見慣れている書体は文字の形を認識しやすいですよね。例えば、雑誌や新聞、ポスターやテレビで使われている書体なら、見てすぐに読むことが出来ます。

そこで普段よく使われる8種類の書体を選んでみました。

看板でよく使う8種類の書体

スタンダードな『ゴシック体』を太さ違いで3種、新聞でよく見る『明朝体』の太さ違いで2種、その他『筆文字』も少し特徴がありますがよく使われる書体です。

これらが普段見慣れている、読みやすい書体です。しかし、看板の場合の『読みやすさ』には、本や雑誌とは圧倒的に違う条件が加わります。

それは距離です。

看板は離れた位置から見ることが多いですよね。離れても文字が読みやすくないと看板に相応しい書体とは言えません。そこで以下の状況を想定しました。

  • 2m・・・・看板を近くで見る
  • 5m・・・・住宅街の狭い道幅
  • 8m・・・・2車線ある車道
  • 10m・・・さらに離れた場合

看板を上記の距離で見た結果がこちらです!

ゴシック体

書体の代名詞でもあるゴシック体。線の太さが均一でクセがなく見やすいのが、この書体の良いところです。

中学生の時にレタリングの授業で書きなぞった経験のある人も多いと思います。そのゴシックを実際に看板にして、徐々に離れて見てみると…

ゴシック体の実験

画像では分かりにくいかもしれませんが、8mまでは3種類ともしっかりと文字が読めます。さすがゴシックです。

しかし、8mを過ぎると『ゴシックL』は線が細すぎる為、徐々にぼやけて読めなくなりました。同じゴシック体でも、文字の太さで読みやすさが違うということです。

だからと言って文字を太くすればいい訳でもありません。『ゴシックUB』も8mを過ぎると、つぶれた感じになり、文字が黒い塊に見えてきて読めませんでした。

一般的に読み取りやすいとされるゴシック体でも、太過ぎたり細過ぎると、読みにくくなるということが分かりました。

『ゴシックM』は10m離れても、しっかり読めたので、適度な太さが必要ということですね。

明朝体

明朝体は、『縦の線が太く、横の線は細い』という特徴を持つ書体です。大人っぽい洗練されたイメージを与えることができるので、チラシやホームページでよく使われる書体です。

ただ、線の太さが均一ではないので、遠くから見ることの多い駐車場看板にはあまり適さないと言われています。

実際はどうなのか、検証してみましょう。

明朝体の実験

細めの『明朝L』は、8m付近でぼやけて読みづらくなりました。横の線に至ってはほぼ見えていません。

しかし、太めの『明朝体B』であれば、10m付近でも文字を認識できました。看板には明朝体は読みにくいと思っていましたが、太い書体を使えば問題なさそうです。

ここでも文字の太さが影響することが分かりました。書体は使う目的によって適切な太さがあるということです。

筆文字と特殊書体

ここまでゴシック体・明朝体と、看板で使用されることの多い定番の書体を確認しました。それ以外にも看板でよく使われる書体がありますので確認してみましょう。

特殊な書体の実験

独特な書体ではありますが、店名やロゴ等で使われることが多く、一度は目にしたことがある書体ではないでしょうか?

近くで見る分には問題ありませんが、『金文体』のような細い書体は5m付近でも読みにくいです。

8mを超えると、いずれの書体も何を書いているか判断が出来ませんでした。

筆文字は少し崩れた方がオシャレなので、つい使いたくなりますが、看板の文字には不向きですね。

ということで、

検証結果発表!
一番読みやすかった書体は『ゴシックM』

書体も大切ですが、看板自体のサイズも大切です。看板のサイズに関してはこちらのブログで詳しく説明していますので、併せて参考にしてください。

まとめ:看板に最適な「書体」はこれだ!

読みやすいはずのゴシック体でも、細い「ゴシックL」や太い「ゴシックUB」では、むしろ太い明朝体「明朝B」の方が読みやすく、書体は目的に応じて最適の太さがあることが分かりました。

さらに、読みやすい書体は、多少色褪せた状態でも、文字を読みとることが出来ます。長い間使える看板にするためにも「文字の読みやすさ」を意識して、書体を選びましょう!

個性を出したいなら、書体ではなく色味や柄など、文字以外で工夫すればいいだけです。個性も残しつつ、しっかり情報も伝わる駐車場看板をお作り下さい!

書体以外でもデザインの相談があればこちらからご遠慮なくお問合せ下さい!
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この記事を書いた人
小林 美羽音

2016年にハクロマーク製作所へ入社。カラーコーディネーター資格2級取得。お客様のご要望を深く聞き、思い描かれているデザインを形にできるよう日々努めています。デザインに関するご相談はお気軽にお申し付けくださいませ。

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