「立ち入り禁止看板」は、安全面や防犯を考慮し関係者以外の立ち入りを制限するための看板なので、目立たなければいけません。それ故に、どうしても派手できつい印象を与えるデザインになってしまいがち。
既製の立ち入り禁止看板は、目的はしっかり果たせるものの、”オシャレなお店のイメージに合わないので、使いにくい”という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし立ち入り禁止看板も、おしゃれな雰囲気で作ることができます!この記事では、おしゃれでありながら『立ち入り禁止』が十分に伝わるデザインの作り方を解説します。
既製品の「立ち入り禁止看板」はキツイ!
実際にお客様から、
「おしゃれを意識したカフェを営業しています。駐車場内に倉庫があるのですが、間違えてお客様が入ってしまいます。市販の『立ち入り禁止看板』は店の雰囲気に合わないので使いたくありません。何かいい方法はありませんか?」と相談を頂いたことがあります。

お客様が倉庫に入ってしまうことは、お店側も困ることですが、何よりお客様にとってもストレス。看板がないだけで、お客様に不快な思いをさせるのは本意ではないですよね。
目立ち過ぎずおしゃれなデザインにするポイント
「立ち入り禁止看板」と検索すると、

このような看板が多く、たしかにお店の雰囲気を壊してしまいそうです。
そうなれば、オリジナルで作るのが一番!
そこで、『立ち入り禁止看板』をおしゃれにするための4つのポイントをご紹介します!
色を工夫する
落ち着いた雰囲気といえば『京都』を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
実は京都には美しい街並みを保つために「景観保護条例」という決まりがあり、建物のサイズ、樹木の管理、広告物のサイズなどについて多くの規定を設けています。
色に関しても「赤」や「黄色」といった彩度の高い「ド派手」な色味を禁止。もちろんそれは看板などの広告物にも適応されます。この厳しい色の規定があるからこそ、『京都』の落ち着いた雰囲気が保たれています。
実際に街並みの画像に、彩度の高い色を使ったスタンドプレートを置いてみましょう。

とにかく景観に馴染んでいないので目立ちますよね。いかにも『禁止』『絶対に入るな!』という気概を感じます。
赤色と黄色の組み合わせは「目立たせたい」という希望を叶えるには抜群の色の組み合わせなのですが、裏を返すと景観にはなじまない配色なのです。
そこで、こんな風に色味を変更してみました。

赤系統・黄色系統の色味はそのまま、それぞれの明度と彩度を落としてみました。
いかがでしょうか。
落ち着いた雰囲気で柔らかい印象になったと感じませんか?
それでいて赤系統と黄色系統の配色なので、しっかりと文字が読み取れます。「立ち入り禁止」はしっかりとアピールできていますよね。
落ち着いた景観に合わせたい、おしゃれな雰囲気を保ちたいというシーンには、この彩度を落とす方法がお勧めです。「アースカラー」「くすみカラー」が代表的な色です。

- 「アースカラー」:ベージュ、ブラウン、カーキ、テラコッタといった自然界の中にある色
- 「くすみカラー」:彩度が低くグレーがかっている色
この配色を使ってデザインをすると、おしゃれな雰囲気を壊さない「立ち入り禁止看板」が製作できます。

文言でもイメージが変わる
『立入禁止』の言葉だけだと、なんだかぶっきらぼうに命令されているような気持ちになりませんか?ゆったりと落ち着いた雰囲気の空間には、確かにミスマッチです。立ち入り禁止の中にも「やさしさ」を表現したいですよね。
そこで、立ち入り禁止の言葉をこのように変更してみるのはいかがでしょうか?

「立ち入らないでください」とお願いの気持ちを表現することで、柔らかな印象に変化。
漢字は、一文字一文字に多くの意味を含んでいます。「禁」の文字ひとつだけでも「とどめる」「とじこめる」「いさめる」「いましめる」と、様々な厳しい印象を与えてしまいます。「漢字」だけの表現よりも「ひらがな」が入ると柔らかくなりますね。
さらに、「立ち入り禁止」の言葉を英語に変えてみるのはいかがでしょうか?
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洋風の建物と英文字はよく合うので違和感がありませんね。ゆったりと落ち着いた空間のイメージを損ねることなく、おしゃれに「立ち入り禁止」を伝えることができます。
目立ちにくさはイラストでカバー
ここまで「立ち入り禁止看板」を攻撃性のない柔らかな印象に変えるために、
・色味を落ち着いたものに変更
・「立ち入り禁止」の言葉を英語や丁寧な文言に変更
という工夫をしてきましたが、これにはデメリットもあります。
目立って読みやすいデザインだったものを、若干目立たない配色で、更に文字の意味をぼやかしていることになりますので、看板を認知して情報を読み取るまでの速度を低下させることになります。
このデメリットを補うのが、「イラスト」です。
イラストの効果については【過去ブログ:イラストを入れるだけでおしゃれな駐車場看板】も併せてご覧ください。
「イラストはテキストの7倍もの情報を伝えることが出来る」と言われています。
『立ち入り禁止看板』にイラストや標識・ピクトサインを入れるだけで、瞬時に情報を伝えることができますし、選ぶイラストによって立ち入り禁止看板を柔らかい印象にも変えることができます。

イラストがあると目を引くので、目立ちにくさもカバーできます。文字の読めないお子様や外国の方にも伝わりやすくなります。
看板本体にも気配りを
壁に貼る看板でしたら、好きな色にデザインが出来ますが、置いて使うスタンド型の看板はあらかじめ本体の色が決まっているものが多く、変更することが出来ません。
そこで駐車場看板.comでは、状況に合わせて「黄色」「赤色」「黒色」「白色」の4色からお選びいただけるスタンドプレートをラインナップしています。
とにかく目立たせるなら「黄色」や「赤色」のボディーカラーが、今回のようなケースだと「黒色」もしくは「白色」のスタンドプレートがお勧めです。


お店のイメージに合わせてお好きなお色を選択できます。
以上のことをまとめてデザインを作ってみました、こちらです!

まとめ
景観に馴染まず、きついイメージのある『立ち入り禁止看板』ですが、配色や文言、イラストを工夫すれば、落ち着いた雰囲気ながらも、注意喚起がしっかり出来るデザインが作れました。お店に合った素敵なデザインをお作りくださいね。
「こんな場合はどんな配色が合いますか?」といったデザインのご相談は無料で受け付けております。外観のお写真や看板設置場所のお写真と合わせてご連絡いただければ、デザイナーが回答いたします!
『立ち入り禁止』のデザインサンプルもたくさんご用意していますので、こちらもご覧ください。

その他、ご不明点等ございましたらいつでもお気軽にお申し付けくださいませ。
以上、駐車場看板.comの小林でした。